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山の遊び舎はらぺこ
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保育当番日誌

落とし穴はどこに。

12/2/6
はらぺこには、落とし穴がいっぱいある。
それに、梅雨時に小さなヴェネチアのようになってしまうから、
運河の名残りもいっぱいある。

初めて来た人は、どこを歩いたらいいのかよく見て歩く。
でもはらぺこっ子縦横無尽…。

「ねえ、この穴を落とし穴にしたら面白そうじゃん。」
と、枝を渡すと、
「えー、これ俺たちが作ったから勝手にいじるな〜。」
と、投げすてられる。

「じゃ、他のとこにいい落とし穴つくろ〜!」
「いいね〜。どこにつくる〜?」

彼が決めたところは、いつもいつもみんなが掘る
直径30センチくらいの穴。
やっと氷が溶けた泥水がたまっている。

「じゃ、そこにするか。」
と3人で堀りはじめる。

泥水をすくい出しながら少し掘り進めた頃、
「ねえ、たぶん、1年くらいかかるよ。」
「え?なんで?」
「だって、僕が見えなくなるくらい深い穴掘るから。」
「え?そんなに深いの?じゃ、もっと広げる?」
「いい。細くて深い穴だから。」

黙々と作業していると、
「あたしここでお料理しようっと。」
と、女の子たちがちらほら。

おわんにどろや、氷や、雪をせっせと集める。
今汲み出したばかりの泥が、チョコレートのよう。
「あ、いいな〜。チョコ作る。」
「なんかおせんべいみたいになっちゃったね。」
「じゃ、焼くか。」
焚き火に網をのせ、おせんべいを並べる。

「ぼく、おせんべい焼く人。」
「あ、よろしく。また作ってくるから。」

なんてやってると、
「この落とし穴、水入れよう。土も〜。」
・・・。掘る前とおんなじになっちゃったじゃん。
ま、いいか。
「ぼくね〜、やっぱ、ウソっこの1年にする。
それで、もう、1年経ったのね。」

そうこうするうちに、
「おー。こんな落とし穴、入っちゃお〜。」
ジャブジャブ長靴で入ってくる子。
「ほら、俺の長靴だから濡れない。」
「落とし穴にはいらないでよぅ。」
「こんなの落とし穴じゃないよ〜。」

「う〜ん、じゃ、温泉ってことね。」
「え〜?こんな温泉入りたくない。」
「泥温泉、…じゃなくてチョコレート温泉。あ、やっぱココア。」
「ほんとだ、ココアだこれ。」

雪玉をひとつ投入。
「あれ?浮いた。」
氷の塊を投入。
「はは、カレーのルー。溶かせ〜。」



「おお〜い。そろそろ、片付けてな〜。」と
太い声が聞こえてきた。

落とし穴は…。ま、いっか。むしろ、このほうが。

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